【バイク買取ガイド(買取体験談ご紹介!)】005.使い込んだスポーツスターの買取額は…

【買取・下取体験プロフィール】
○依頼者……男性(20代後半)
○依頼車両…ハーレーダビッドソン・XL1200L
○依頼理由…持て余しているため買取査定を依頼
○依頼場所…大手買取業者に出張査定依頼

 

【買取・下取体験談詳細】
知人の買取体験談です。長年所有してきたハーレーはスポーツスター、XL1200Lだったのですが、ほとんど乗らなくなってしまったために買取をお願いすることにしたそうです。ただし、査定額次第ではそのまま維持し続けるか悩んでいる状況だったそうです。

買取をお願いしたのは大手買取業者で、出張査定でした。車検が切れていたため自走ができず、仮ナンバーを取得してお店に持っていくのが手間だったということで利用しやすい出張サービスを行っている大手買取業者に依頼しました。

年式が約10年前と古く、また走行距離もかなり嵩んでいました。しかし、人気の高いスポーツスターモデルということで20万円前後は行くだろうと期待していました。ところが、査定の結果は希望を大きく下回る価格となってしまいました。

低査定の理由としては、まず消耗品各部の消耗具合、外装の損傷、機関のトラブル予想などがあげられました。消耗品はリアタイヤとフロントブレーキパッドの交換が必至という点、外装はタンクに凹みがある点とサイドカバーの自家塗装。そして機関のトラブルとしてはエンジンオイルが漏れており、これが大きなマイナス要因になってしまいました。

結果、買取してもらう決断ができず、お断りしたそうです。交渉によって数万円アップしたとのことですが、それでも希望価格には程遠かったため首を縦に振ることはできなかったそうです。

 

 

 

【トラブル抱えが原因でマイナス査定に】
詳細価格は聞いてはいないのだが、かなり低かったようだ。話を聞く限りでは査定員が言ったとおりのマイナス要因が関係しているのは間違いない。中でもタンクの凹みとエンジンオイルの漏れは車体の価値を下げるには十分すぎる要因だ。

タンクはバイクにおいて最もルックスの重要性が大きい部位の一つ。タンクに凹みがあることを理由に中古車購入をやめてしまう人も多い。そのため売り手としてはタンクの傷にシビアにならざるをえないだろう。

エンジンオイルの漏れは致命的だったろう。所詮出張査定なので詳しいエンジントラブルは分からないだろうが、オイル漏れがあればメンテナンス不良や放置車両という疑念を抱かないはずが無い。買取のリスクが一気に高まってしまうため、低査定へと反映せざるを得なかったと思う。

【バイク買取ガイド(買取体験談ご紹介!)】004.友人のDSC4買取体験!

【買取・下取体験プロフィール】
○依頼者……男性(20代前半)
○依頼車両…ヤマハ・ドラッグスタークラシック400
○依頼理由…大型バイクを購入したため買取へ
○依頼場所…買取業者に出張査定依頼



【買取・下取体験談詳細】
知人の体験談です。大型クルーザーを購入して2台クルーザー所有だったのですが、維持費と駐車スペースの関係でドラッグスタークラシック400を手放すことにしたそうです。手元においておきたい気持ちはあったものの、泣く泣く手放さなくてはいけなかったというケースです。

買取は業者に電話で予約をし、出張査定を依頼。時間は平日の夜でした。休日は予定があったため仕事終わりの平日夜にしか時間がとれず、業者に出張を依頼したようです。

査定は夜ということもあり多少時間がかかったそうです。明かりを頼りに細部まで点検し、エンジンをかけて機関を確認。査定の結果は、“14万円”でした。

友人は最低でも20万円と考えていたため、査定結果にショックでした。走行距離は約2万キロと多少嵩んでいるものの、アフターパーツへの換装カスタムが多数行われていたためです。しかし、結果としてはそのカスタムがマイナス要因にもなってしまったとのことです。また、車体下部に擦り傷があるのもマイナス要因だったそうです。自家塗装パーツも価値を下げる要因になったとのこと。

ノーマル状態に戻せば数万円アップ可能とのことでしたが、億劫ということでそのまま引き取ってもらったそうです。

 

ホワイトベース二宮祥平のとりあえずバイクに乗れ!

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【クセの強いカスタムがマイナス要因に】
クルーザー系のバイクは外装を変更して車体の雰囲気をがらりと変えてしまうカスタムを施す人も少なくない。カスタムには数十万の費用がかかることも珍しくないのだが、その割には買取・下取時には価値が出にくいというのはよくあること。特に彼の場合はカスタムの“クセ”が強かったため、極端に価値を下げる要因にもなってしまったと思われる。

ただし、14万円という価格はそれでも安すぎた気がする。走行距離2万であれば、もうちょっとは価値が出てもおかしくは無かった。中型クルーザーの中でもナンバーワンの人気を誇るモデルのため、在庫リスクと抱えやすいモデルとも思えない。

また、カスタムバイクの評価が高い買取業者に依頼していれば、高価査定が望めた可能性は十分にあった。ちょっと失敗してしまった買取事例だ。

【バイク買取ガイド(買取体験談ご紹介!)】003.高価買取間違い無しのPCX150!

【買取・下取体験プロフィール】
○依頼者……男性
○依頼車両…ホンダ・PCX150
○依頼理由…欲しい車両があったので下取依頼
○依頼場所…小さな買取業者での下取



【買取・下取体験談詳細】
知り合いのお店で聞いた買取事例です。別のお店でPCX150を購入したそうですが、あまり乗らなかったので行きつけだったお店に下取での乗換をすることにしたそうです。走行距離は5000km以下で外装は新品とほとんど変わらない極上状態だったそうです。

車両状態は極めて良く、購入店に買取をお願いしたとしてもかなりの高価価格だったのですが、下取して乗り換えたい車両が無かったので、行きつけのお店で査定を依頼しにきたとのことです。

下取をお願いされたお店は買取に特化したお店でしたが、取引事例が極端に少ない希少車両ということで査定に少々困ってしまったそうです。悩んだ結果、購入店での買取査定を参考に、乗換先のバイクの見積もりと同じ値段で買取を決めたそうです。

下取査定の結果はお店から聞いた情報ゆえ正確には教えられませんが、軽く20万円は超えていました。メーカー希望小売価格が約33万円という価格から考えて相応の価格でした。

依頼したお客さんも十分に満足して下取をお願いしたそうです。ちなみに、下取りしたPCX150は引取り直後に飛ぶように売れたとのことです。

 

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【2013年春現在最も需要が高いモデルの1つ!】
PCX150は供給が需要に追いついていないのが現状。タイ生産ということで生産と出荷が間に合っていないのだ。登場させたものの、ホンダの予想以上に需要が高かったというのが、間違いなく要因のひとつだ。

そのため、中古車需要は異様に高い。まず高価買取が間違いない。上記のような車両状態であれば、新車価格に限りなく近い買取・下取が行われても全くもって不思議ではない。お店としても引き取った後に在庫リスクとして抱えにくい車両は利益が少なくなろうともお客さんを確保するためにギリギリ一杯の高価査定を出してきてもおかしくは無い。

ただし、今後流通が安定化するか、対抗馬の登場により超高価査定傾向が落ち着いてくる可能性もある。例えばヤマハがモーターサイクルショーで発表したマジェスティSが市場に出てくればPCX150の独壇場では無くなるため、少しは価値が落ち着いてしまうと思う。

走行距離が嵩んだアドレスV125Gはいくらに?

【買取・下取体験プロフィール】
○依頼者……27歳男性(自分)
○依頼車両…スズキ・アドレスV125G
○依頼理由…必要がなくなったので買取を希望
○依頼場所…大手買取業者にて店舗査定

 

【買取・下取体験談詳細】
実体験です。長らく生活の足として活用させてきた原付二種でしたが、新しい小型スクーターを購入してしまったために必要性が無くなってしまいました。走行距離はもうすぐ3万キロ。正直このクラスのスクーターでは価値が出しにくい距離のため、まともに売れないと思いましたが、とりあえず買取査定はお願いはしてみることにしました。

 

スズキ アドレスV125―カスタム&メンテナンス

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お願いしたのは僕がよくお世話になっている大手買取業者さん。店舗まで乗っていき、店舗査定を行いました。対応してくれたのは顔なじみの店員さんでした。

外装は傷が多く、カウルの一部に小さな割れがあったりビスが無くなっていたりしました。見た目はかなりボロボロ系です。外装は汚いですが、エンジンは良好です。整備はしっかり行っていたので各部機関は元気です。問題なく走れます。

ただし、問題点は各種消耗品の消耗が著しい点でした。前後タイヤはすぐに交換が必至。ブレーキパッドもそろそろ。おまけに各種ワイヤー類も点検が要必要です。そこが大きくマイナス点になってしまうことは覚悟していました。

査定の結果は“1万円”でした。安いとは思いますが、妥当と納得しました。下取であれば倍以上の価格はがんばるとのことでしたが、乗換の予定はありませんでした。

結局、買取はお願いしませんでした。売らなかったアドレスV125Gは友人に格安で譲り、今も元気に街中を走り回っています。

 

【買取後のお店の手間を考えれば妥当の査定】
まず、原付二種で3万キロ近い(正確には2万9000キロ位だった)というのは大きくマイナス。このクラスは1万キロ台の中古車でも購入を渋る人がおり、約3万ともなれば、お店によっては商品として売りにくいと判断されてしまうのは当然だ。

また、店舗販売以外にも業者間オークションに流すとしても1万円前後の落札価格にしかならないのではと思われうる。これでは利益が全く望めない。中間マージンを考えれば、買取価格がつかないということも十分ありえる。

さらに、各種消耗品が要交換というのがまた大きなマイナス要因。商品にするためには必要品を交換してお店に並べなくてはいけない。部品代もかかれば整備の手間もある。これらマイナス点を総合すれば、1万円でも十分妥当な査定結果だったと言ってもよいだろう。

 

かつての愛車、DSC400の下取体験!

【買取・下取体験プロフィール】
○依頼者……24歳男性(自分)
○依頼車両…ヤマハ・ドラッグスタークラシック400
○依頼理由…原付二種と乗り換えるため下取へ
○依頼場所…大手買取業者にて店舗査定

 

【買取・下取体験談詳細】
24歳の時の実体験です。当時大型クルーザーとの2台所有だったため、中型クルーザーのドラッグスタークラシック400を下取に出して原付二種に乗り換えることにしました。下取依頼場所は職場近くにあり、ふらっと寄ってみた大手買取業者店舗でした。

走行距離は3万キロ後半、外装も傷が多く程度は正直良くありませんでした。「下取ならなんとか乗り換え分の金額がつくかなぁ……」というのが僕の思いでした。以前、別の場所で買取査定をしてもらったら13万円と査定されてしまい、「その価格ではちょっと……」という感じでした。

ふらっと寄ってみた大手買取業者店舗では、偶然にも僕の欲しい原付二種を発見。そして下取査定をお願いしてみることにしたのでした。対応してくれたのは、その店の店長さんでした。

 

ヤマハ・ドラッグスター・カスタム&メンテナンス

ヤマハ・ドラッグスター・カスタム&メンテナンス

 

 

まずバイクを見るや店長さんが一言。

「随分走りこんでますねぇ(笑)」

走行距離も随分嵩んでますし、外装も10年近く前のモデルということで相応のやれもありました。正直買取では「10万円台が限界です」という状態でした。

「でも、下取でしたらがんばりますよ!」

と、頼もしい言葉も掛けてくれて、査定ははじまりました。

そうして出た査定結果は、“下取価格20万7000円”でした。最初は20万円だったのですが、悩んでいる僕を後押しするかのように、乗換車両の見積もり価格の千円台を追加して、プラス7000円となりました。その後押しが決めてとなり、そのまま下取を依頼しました。

 

【走行距離4万キロ近くて20万円超は十分高価査定!】
今思えば、走行距離4万キロ近く(正確には3万6000km位だったかな?)、外装も決して綺麗では無かったのにあの価格は十分すぎるくらい高価査定だったと分かる。お店としても随分サービスしてくれたはずだ。

高価査定の決め手となったのは、まず下取という理由。一般的に買取よりも下取の方が高価査定になる通りだ。また、利便性の高いオプションパーツが装着されていたのもポイントが高かった。サドルバッグにフットボードなどが装着されており、お店としては「便利なアイテム装着の中古車!」と、売り文句にしやすかっただろう。

ホンダ・GB250 クラブマン

。現在は生産されていない単気筒軽二輪モデルで、特に年式の古いモデルとなると相場価格はかなり低いです。車両状態によっては買取するのを渋ってしまう人もいるかも。

でも、その業者さんは古いバイクが大好き! 特に80年代のトラディショナル系がお好みということで、クラブマンはその趣向にピッタリ。積極的に買取に応じてお客さんも喜ぶ査定額を提示してきたそうです。

 

 

年式が古く走行距離も多く、またここ数年はあまり乗っていなかったということで、他のお店で買取を依頼したら査定額が低くて手放すのを躊躇してしまったそうです。今回も不安だったみたいですが、ちゃんとした買取額が付くことができて大満足。業者さんもお客さんも満足の取引ができたそうです。

 

「面白いバイクや珍しいバイクは、つい欲しくなっちゃうんだよねぇ」と、業者さんは語ってました。何でも、その買ったバイクを自分で触ったり試乗するのがまた楽しみなんだとか(笑)。「普通にライダーをやっていては乗ることが無いようなバイクにも乗れるのっていいよねぇ」とも言ってます。

要するに、買取った後に売れる売れないはさておき、自分が楽しみたいが為に買取をしてしまうということがあるんだそうです。どうしても欲しいものだから、ついお客さんが満足する金額まで上げてしまうことも度々あるそうで、最終的にはお金を出しすぎて「やっちゃったなぁ…」と後悔することもあるとか(苦笑)。

でも、業者さんの勝手な好みで買取してきてしまったバイクだから全然売れないかというと、意外とそうでもないらしいです。マニアックなお客さんが買っていくんですって。

情報は常連さんの口コミや、お店のホームページやオークションサイトで宣伝し、その情報を元にお客さんが訪ねてくるそうです。わざわざ遠方から来て乗って帰るという人も珍しく無いみたいです。

また、自分が好きで仕入れたバイクでもあるので、実は「売りたくないなぁ」なんて思うこともあるそうです。そこは我慢して商売に専念するみたいですが、過去に「どうしても売りたくない!」と思ったバイクのうち何台かは自分のものにしちゃったみたいですよ(笑)。

バイクの話しその1

【業者さんが語る取引事例】
ホンダ・CB400SF。大定番のエントリーネイキッドであると同時に、今では希少となりつつある現行ラインナップの並列4気筒エンジン搭載モデル。

 

1/12 ネイキッドバイク No.09 Honda CB400SF (ブラック)

1/12 ネイキッドバイク No.09 Honda CB400SF (ブラック)

 

 中古車は年式により相場の差はありますが、比較的安定した取引が行われています。ですが、それは状態の良い場合に限ってのことです。

行きつけのお店の店長さんが、買取以来を受けてお客さんの自宅まで見にいったCB400SFを観てまず最初に思ったのが「汚い……」という感想でした。屋根無しカバー無しの状態で保管してあったことが容易に分かる汚さでした。それも1ヶ月や2ヶ月というレベルで汚れたというものではありません。年レベルでした。

依頼されたのは、持ち主のお父さんでした。実家から越してしまった息子さんが置いていったバイクだそうです。息子さんはもう乗らないようなので、買取してもらうことにしたそうです。

外装は汚く、シートには猫が引っかいたような傷、タンクにはいくつかえくぼがありました。工具を落としたような傷跡です。装備はほぼノーマルでした。バッテリーが不安でしたがとりあえずエンジンはかかりました。しかし、チェーンなど各部消耗品の交換が必至でした。

状態を判断して出した査定額は、店長さんとしてはギリギリの価格。お父さんの想像以上に低い査定額だったらしく、急遽息子さんに電話して相談。そして悩んだ結果そのまま買取となったとのことです。

 

【外観が汚いバイクは色々不安…】
買取以来を受け、まず車両の外観が汚いと買取査定額を低くする覚悟を決めるそうです。外装が汚いということはそれだけ粗悪な扱いを受けていたと判断しやすく、内部メカにまで問題を予想してしまうからだそうです。

今回のCB400SFのケースでは持ち主のお父さんが依頼者でしたが、どんな状況で保管していてどれくらい乗っていなかったかを丁寧に教えてくれたので問題を把握しやすかったのですが、時には何年も乗っていなかったのに「最近までちょくちょく乗ってました」と、何気ない感じで誤魔化したり嘘をつこうとするお客さんもいるんだそうです。

そんな誤魔化しや嘘は大抵すぐに見抜けるのですが、出張買取でその場で取引となると、シャシダイを使用して機関状況を確認できるわけでもないので、ある意味勝負になってしまいます。当たり車両を引くか、問題車両を引くか。商売としては、リスクを考えて問題車両の場合を考えて査定額を提示せざるを得ません。そういうこともあり、外観の汚さは低価格査定につながるとも言えてしまうのです。